映画ファンなら一度は耳にしたことがある名作『ニュー・シネマ・パラダイス』。
本記事では、あらすじから見どころ、興行収入まで分かりやすくご紹介します。
正式タイトルと原題
- 日本語タイトル:ニュー・シネマ・パラダイス
- 原題:Nuovo Cinema Paradiso(イタリア語)
公開年と製作国
- イタリア公開:1988年11月
- 日本公開:1989年12月(東京・シネスイッチ銀座で上映)
- 製作国:イタリア・フランス合作映画
あらすじ
映画監督として成功したサルヴァトーレは、故郷シチリアの旧友アルフレードの訃報を受けて帰郷します。
思い返すのは少年時代、映画館「パラダイス座」で映写技師アルフレードと過ごした日々。
映画を通して描かれる友情、初恋、そして成長。郷愁と映画への愛情が溢れる感動作です。
見どころ
- 映画への愛情 戦後の町における映画館の存在感と、人々がスクリーンに夢中になった時代の空気感が詰まっています。
- 音楽と映像の融合 エンニオ・モリコーネの名曲が映像と共鳴し、観る者の心を強く揺さぶります。
- 複数バージョンの存在 劇場公開版(123分)、オリジナル版(155分)、ディレクターズカット版(173分)があり、観るバージョンによって印象が変わります。
感想と評価
『ニュー・シネマ・パラダイス』は「映画愛の傑作」として世界中で高く評価されています。
日本では小規模館ながら約40週に及ぶロングランを記録し、多くの観客を魅了しました。
観るたびに懐かしさと感動が蘇り、「人生で一番好きな映画」と語る人も少なくありません。
監督
- ジュゼッペ・トルナトーレ 本作の脚本も手がけ、後の作品にも「郷愁」や「記憶」をテーマに据えています。
出演者
- フィリップ・ノワレ(アルフレード)
- サルヴァトーレ・カシオ(少年時代のサルヴァトーレ/トト)
- マルコ・レオナルディ(青年期のサルヴァトーレ)
- ジャック・ペラン(大人のサルヴァトーレ)
- アントネッラ・アッティリ(若き日の母マリア)
- プペッラ・マッジョ(年老いた母マリア)
興行収入
- 世界興行収入:およそ1,350万〜1,550万ドル(資料によって差異あり)
- イタリア国内:再公開後に約20億リラを記録
- 日本:全国合計の正確な金額は不明。ただし、シネスイッチ銀座のみで約27万人動員という異例の大ヒットを達成
まとめ
『ニュー・シネマ・パラダイス』は、映画館という場を通じて人々の絆や夢を描いた不朽の名作です。
映像、音楽、ストーリーのすべてが美しく、世代を超えて語り継がれる一本。
まだ観ていない方はぜひ一度ご覧になってみてください。